Windows Update適用後にMicrosoftアカウントのパスワードを聞かれて困った話
メインのデスクトップPCが不調のため、サブ機のノートPCからブログを投稿する紅蓮です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は例のサブ機(Windows10)を起動した際に、Microsoftアカウントのログイン画面が出た話です。
20H2の5月更新では起動時にMicrosoftアカウントを確認される場合がある
Windows Update適用後に時たまWindowsセットアップの青画面が出ることがある。
大体はMicrosoft Edgeや変な機能の押し売りなので通常はスキップできるが、5月の更新ではプライバシー関連の変更が入っているらしく、Microsoftアカウントでのログインを求められた。
正攻法でパスワードを入力しようと思ったが、入力欄にカーソルを合わせても何も出てこない。
そう、何も出てこない。
Windows Update後に出てくるMicrosoftアカウントの認証ではパスワードマネージャー等は一切使えないのだ。
この画面は非常にタチが悪く、Microsoftアカウントの認証が済まない限り通常のWindowsの画面に進ませてくれないので、ブラウザ等に保存しているパスワードを確認することはできない。
Microsoftアカウントとして使っているメールアドレスにPINコードを送信し、画面からPINコードを打つことでパスワードをリセットできるが、スマートフォンや他のPC等で受信したメールを見られない場合詰むので色々と優しくない。
一定以上の知識を持ったユーザーであれば冷静に対処はできるとは思うが、あまり慣れていないユーザーだと「なんか普段出ないログイン画面が出て先に進めない!」といった感じで「パソコンが何もしてないのに壊れた!」と同じようなパニックに陥りかねない気はする。
本当にこの画面設計は良くない。というか最悪に近い。
パスワードマネージャーを「microsoft」で検索しても出てこない
とはいえ、パスワードマネージャーの確認すらできない状態で、Microsoftに誘導されるままパスワードのリセットをするのは非常に納得いかないので、メインのデスクトップPC(不調だが起動はする)を起動してChromeのパスワードマネージャから探すことにした。
まずは単純に「microsoft」と入れて検索してみる。
結果は2件で、ユーザー名を見ると「.co.jp」の仕事用メールアドレスしか出てこない。
個人アカウントのログイン情報もパスワードマネージャーに入れてあるはずだが、出てこないのは何かがおかしい。
数分悩んでみたところ、そもそも検索条件が合っていない可能性が浮かんできた。
それならブラウザからMicrosoftの公式サイトにログインして、ログイン画面のドメインを確認すればいいといった結論に至った。
Microsoftアカウントのログイン画面のドメインはlogin.live.com
実際にログイン画面を開いて確認してみたところ、ログイン画面のドメインは「microsoft.com」ではなく「login.live.com」だった。
案の定、パスワードマネージャーでの検索条件が間違っていたことになる。
ちなみに、なぜ「live.com」なんてドメインを経由しているかというと、Microsoftが元々やっていたWebサービスに「Widows Live」というものがあり、Microsoftアカウントの前身となったのがWindows Liveにログインするための「Windows Live ID」であるため。
そのころから運用されているドメインに今もログイン画面がある、といった形になる。
なお、Windows LiveについてはMicrosoftが2012年に段階的な廃止を発表し、現在は多くのサービスが終息している。
恐らくイマドキのスマホネイティブ世代はWindows Liveなんて絶対に知らないだろうし、インターネット老人会にネタとして持ち込んでも怒られない気はする。
検索条件が分かったので、さっそく「live.com」でChromeのパスワードマネージャーを検索してみた。
下から2番目にGmailのアドレスで登録したアカウント情報が出てきたので、ビンゴである。
パスワードを確認する際には、該当のアカウントの右側にある目のマークをクリックすれば良い。
この時にローカルアカウントだとWindowsログイン時のPINを聞かれるので、適宜入力してやるとパスワードが画面に表示される。
Microsoftアカウントの認証はできたが…
Microsoftアカウントのパスワードを覚えていないほうが悪いと言われればそれまでだが、サブ機のパソコンが使えるようになるまでここまで苦労するとは思っていなかった。
OSのアップグレード時の初期ログイン、Windows10のメジャーアップデート後ならともかくとして、通常のWindows Update適用時にWindowsへのログインを邪魔されるのはかなりストレスなので、この辺は改善を願いたいものだ。